成年後見人のいちばん主な仕事は、本人(被後見人のこと)の財産管理です。
これについては、定期的に家庭裁判所に報告する義務があります。
成年後見人になると、
まず初めに、本人の財産と収支について、家庭裁判所に報告します。
これは、定型の様式がありますので、それに記入していくことで作成できます。
その後、本格的に成年後見人としての仕事をしていくのですが、
主なものは、本人のお金の管理です。
本人の代わりに支払をしたり、定期的に通帳記入をしたりします。
支払をした場合は、必ず領収書(レシートでも可)をもらって、
何に使ったのかメモしておきます。
これらについては、毎年1回、家庭裁判所に報告をします。
後見人になって初めて報告したことと同様に、
本人の財産と収支について、家庭裁判所に報告します。
通帳コピーや残高証明書などを添付します。
場合によっては、領収書の提出を求められることもあります。
このように書いてきますと、
成年後見人の仕事は、とても大変なように感じられるかもしれませんが、
結局のところは、本人の家計簿をつけているだけなのです。
報告用紙も定型のものがありますので、難しくはありません。
「他人の財布を預かっている」
この感覚さえ忘れなければ、大丈夫です。