家を買うために購入予定の土地の契約書や登記簿が、
「畑」、「田」あるいは「山林」などになっているケースがあります。
実際の土地は宅地用の更地なのに、なぜこのような事が起きるのでしょうか?
登記簿というのは、法務局で管理されている土地・建物の情報ですが、
これを変更するには、所有者からの変更手続きが必要です。
更地になる前に畑だった土地について、登記簿の変更手続きをしていなければ、
登記簿は、「畑」のままということになります。
また、
登記簿を「宅地」に変更するためには、
土地上に建物が建っている(少なくとも基礎が完成している)ことが条件になります。
不動産取引において、このようなケースは多くあります。
一般的には、以下のように手続きをしていくことになります。
①所有者さんが、土地を売りに出す(一般的には、不動産屋さんに依頼する)。
②不動産屋さんが、買主さんを探し、契約に結びつける。
③登記簿上「畑」となっているので、市町村の農業委員会に届出をする。
(農地を売買し、宅地へ変更することの許可をもらいます)
④登記簿上「畑」のままで、買主さんへ引渡する。
(登記簿の名義を買主さんに変更します)
⑤買主さんが家を新築する。
(建物の登記を申請するのと並行して、土地の登記簿を「宅地」に変更します)