まず、前提となる株主と取締役の違いを説明いたします。
株主とは会社に対して出資した人です。
会社に出資するとは、会社の株を買って株主になることです。
例えば、私が単独で出資して会社をつくろうと思えば、
私が単独で株主になりますし、
私と山田さんが共同出資して会社を作ろうと思えば、
私と山田さんが株主になります。
この時、出資金の割合に応じて株が割り当てされますので、
私が100万円、山田さんが300万円出資したのであれば、
私が100株、山田さんが300株持つことになります(1株1万円と仮定)。
株主は、会社のオーナーですので、
絶大な権限があり、会社の取締役の選任・解任、経営方針の決定などが出来ます。
次に、取締役について説明致します。
取締役とは、会社運営の責任者です。
株主によって選ばれます。
取引先との契約や会社実務の取り仕切りをします。
家族経営や小規模の会社では、
株主がそのまま取締役になる事が多いので、
株主と取締役が別々のあるという認識が無い人もいらっしゃいます。
例えば、
私が単独で出資して会社を作って、私が取締役になる場合、
「株主である私」が「取締役として私を選任」するのです。
この時、私が会社実務の取り仕切りについて、第三者に依頼しようと思えば、
取締役として誰か(例えば、伊藤さんと木村さん)を選任することになります。
この場合は、私が株主、伊藤さんと木村さんが取締役になります。
ここまでが、前提です。
株主と取締役の違いがお分かり頂けましたでしょうか。
本題である株主総会と取締役会の違いです。
株主総会と株主が集まってする会議、
取締役会とは取締役が集まってする会議です。
株主総会と取締役会、それぞれで決議出来る項目が、
法律(おもに会社法)などで決められているので、
決議したい項目に応じて、株主総会あるいは取締役会を開催します。
以上が概要です。
細かい説明は省略しました(すべて説明するには、本1冊くらい必要です)。
会社毎に定めている定款によって規定されていることもあります。
ご不明な事がございましたら、ご質問ください。