株式会社に対して出資してもらうということは、株主になってもらうということです。
つまり、会社経営に対して、口出しする権利を与えることになりますので、
現在の資本金に対して、どのくらいの割合の額を出資してもらうのかについて、
注意しておく必要があります。
取締役の選任や経営方針の決定など、会社にとって重要な事項は株主総会で決めます。
この決議は、原則として、株主の持っている株数(出資割合)に応じた多数決となります。
決議要件は、決定事項の重要度に応じて、過半数だったり、3分の2以上だったり、
全員一致だったりします。
例えば、
株主3人(Aさん、Bさん、Cさん)の会社で、
Aさんが100株、Bさんが60株、Cさんが40株持っているとします。
ある議案に対して、Aさんが賛成、BさんCさんが反対だったとしたら、
過半数ではないので、否決されることになります。
もし、Aさんが101株を持っていたら、Aだけの賛成で過半数になります。
会社に対する出資は、経営権の取得とも言えますので、
慎重にご検討下さい。
場合によっては、議決権を与えない株式の設計などもできますので、
よろしければ、ご相談だけでも承ります。