• 相続
  • 不動産
  • 会社登記
  • 成年後見・任意後見
  • 民事・家事裁判各種トラブル
Q. 遺産とは、どれだけのものを含むのでしょうか?

遺産相続をする際に、遺言が無い場合は、

相続人の間で遺産をどのように分けるかが問題となります。

 

この時の「遺産」とは、亡くなった時に持っていた財産すべての事です。

預貯金・不動産・有価証券・美術品や骨董品などが考えられますが、

厳密に言えば、衣服など身の回りの物も遺産と言えます。

これらについて、相続人間でどのように分けるか協議していきます。

 

また、

借金・未払い金なども「遺産」と言えます。

「負の遺産」という方が分かりやすいと思います。

これらについては、相続人間で自由に分けることは出来ません。

正確に言いますと、自由に分けることは出来ますが、

それを貸主などに主張することは出来ないということです。

 

なぜならば、相続人の内、破産寸前の人に借金を背負わせて、

借金を免れることを防ぐためです。

破産寸前の人が破産して免責になれば、借金は帳消しになり、

貸主に不利益が生じてしまうためです。

 

現実には、

財産の中から借金を返済した後、残りを相続人で分けたり、

借金を返済することを前提にして、相続人の一人が多めに財産を相続したりすることが一般的です。